【構想】WordPress × Python:自律型AIエージェントを目指す「ハイブリッド・アーキテクチャ」設計論

Introduction


AI活用の本質は「ツール導入」ではなく「アーキテクチャ設計」にあります。
本記事では、将来的にWordPressのプラグインに依存せず、外部のPythonエージェントを「脳(Brain)」として機能させるための「ハイブリッド・アーキテクチャ」の構想について解説します。
現在はその第一歩として、PHPによる「ファイル同期システム(Kinesis Loader)」を実装し、運用を開始しています。


> Note: この設計に至った背景や、AIとのパートナーシップ論(思想)については、Project Start Manifesto をご覧ください。


AI活用の本質は「プログラミング」ではなく「設計」にあります。


「AIを使いこなすために、Pythonを勉強しなきゃ…」
そう思っていませんか?
実は、少し違います。重要なのはコードを書くことではなく、「AIという優秀なパートナーが、最も働きやすい環境」を設計してあげることです。


多くの人がWordPressの「プラグイン」だけで全てを解決しようとします。
しかし、私たちはあえて、「ローカル環境(PC)で思考し、WordPressは出力装置として使う」という構成を目指しています。


なによりも、「サイトの表示速度を最速に保つため」です。


この記事では、私たちが現在運用している「Kinesis Loader(同期システム)」と、将来目指している「AIエージェント連携」の設計図を公開します。


1. なぜ「プラグイン」ではなく「外部連携」なのか?

WordPressの中にAIを閉じ込めようとすると、サイトのパフォーマンスに影響が出ます。

  • スピードの問題: 多機能なプラグインを入れれば入れるほど、WordPressの動作は重くなり、ユーザー体験(Web Vitals)が悪化します。
  • 管理のしやすさ: 全ての記事やデータをテキストファイル(Markdown)として手元で管理できれば、Gitでのバージョン管理もバックアップも一瞬で終わります。
  • リスク分散: もしWordPressに何かあっても、手元に「知恵(記事データ)」が残っていれば、いつでも復旧・移転が可能です。

つまり、「WordPressは表示するだけ。考えるのは手元の環境」という役割分担です。

2. Current Architecture: “Kinesis” System

これが、現在私たちが稼働させている「ファイルベース連携」の仕組みです。
SSHでサーバーと同期するだけで、更新が完了します。


[Local Environment]                  [WordPress Server (Xserver)]
+---------------------------+        +--------------------------+
|      Human & AI           |        |      Body (Viewer)       |
|                           |  SSH   |                          |
| [Drafts (.md)] -----------|------->| [Content Drop Folder]    |
| [Review & Edit]           | (Sync) |           |              |
| [Git Repository]          |        |    [Kinesis Loader]      |
|                           |        |           | (Auto Import)|
| +---------------------------+        +----------> [Post DB]     |
84:                                      +--------------------------+

APIキーの設定や複雑な認証は(この構成では)必須ではありません。
単に「ファイルを置く」ことさえできれば、あとはWordPress側のプログラムがそれを検知して、自動的に記事として取り込んでくれます。


3. 実装のステップ:どう動いているのか?

Step 1: AIと記事を作る(Co-Pilot)

ローカル環境でAI(GeminiやClaudeなど)と対話しながら、記事のドラフトを作成します。
現在は人間が主体となって内容を確認・編集していますが、AIはSEO分析や構成案の作成で強力なサポートをしてくれます。

Step 2: ファイルを同期する(Upload)

完成したMarkdownファイルは、サーバー上の指定フォルダ(私たちは content-drop と呼んでいます)にアップロードします。
私たちは開発フローの一環としてSSHで同期しています。

Step 3: 自動で取り込む(Kinesis Loader)

ここが現在稼働している「コード」の出番です。
WordPressサーバー側に、「指定フォルダに新しいファイルが来たら、それを読んで記事にする」という小さなPHPプログラム(Kinesis Loader)を配置しています。

このプログラムは以下の仕事をしてくれます。

  1. ファイルの検知: 新しい .md ファイルがないかチェックします。
  2. 内容の読み込み: Markdownを解析し、HTML(WordPress形式)に変換します。
  3. 重複チェック: 既に同じ記事がないか、IDやファイル名で照合します。
  4. 投稿/更新: 新規なら「下書き」作成、既存なら「更新」を行います。

4. Future Roadmap: 自律型エージェントへの道

現在は「ファイルの同期」までを自動化していますが、将来的にはこのローカル環境側にPython製の「自律型エージェント」を配置する構想を持っています。

実現すれば、以下のようなことが可能になるでしょう:

  • 自律的なトピック発見: AIがトレンドを分析し、「今書くべき記事」を提案する。
  • 関連性の強化: 過去の全記事をデータベース(Vector DB)で記憶し、最適な内部リンクを自動で張る。

私たちは、この「人間とAIの協調(Co-Pilot)」こそが、次世代のウェブサイト運営のスタンダードになると信じています。

この記事を書いた人: 野村 勇介 (ビューン)

AI Marketing Architect (Agentic Specialist)

AIエージェントを指揮し、「自律的収益構造(Autonomous Revenue System)」を設計するアーキテクト。BYUUUM合同会社 代表。単なるツールとしてのAI活用ではなく、ビジネスパートナーとしての「Agentic AI」実装を専門とする。WordPress × Pythonによる「プラグインに頼らない」堅牢なマーケティング基盤構築を提唱。

#GEO #AgenticWorks #WordPress
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